ホッと一息つくときにも、湯呑に入ったお茶はのどを潤し、心まで解きほぐしてくれます。そんな身近な陶器である湯呑を、お墓に行くといたるところで目にしますが、何のためにあるのかは疑問です。湯呑の用途ですがお墓に置いてあるものは、お水入れ専用で置かれています。お水をお墓にお供えするのであれば、水鉢の容器を使用するのが一般的です。専用の水鉢のあるタイプであれば、そこにお水をお供えできます。お水を入れることで鏡になるので、この世とあの世をつなぐ役割です。これを通してお墓参りに来た人の姿を、ご先祖様は見ることができます。天国にいるご先祖様の、乾いた喉を潤すのもお水をあげる目的です。様々なスタイルのお墓があり、洋型のお洒落なお墓などの場合は、最初から水鉢のないタイプもあります。水鉢の設置がない場合は、その代用となる器が必要です。そこで登場をするのが湯のみであり、お墓参りの時には湯呑にきれいな水を注ぎ、お供えをすることができます。 |